税金の最近のブログ記事

プロ野球選手

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私の事務所のお客さまの分類に、プロ野球選手というのができてから久しい。

オリックス、阪神、巨人に所属している選手達です。
学生時代からプロ野球のスカウトにつきまとわれたり、スポーツ新聞では大きな見出しで活躍ぶりが紹介されたりしてきたヒーロー達です。
彼らに領収書をもらい、保存する意義や税金の計算の仕組みを説明して、理解をしてもらう事からおつき合いが始まります。

記帳代行をしていると、お金の使い方にその選手の個性が表現されてきます。面白いのは選手の守備位置が大きく関係していることです。
投手は欲しかったらその場で買ってしまう。思い切り使いっぷりが見事です。捕手の方は買う前にいろいろ比較をしたり、使い方にも計画性があります。二遊間コンビの選手はどこの店が安いのか、普段から良く調べています。
入団時の契約金ですが、高卒のルーキーは当初親に預けています。社会人出身者は貯金をして、長期計画的に大人の使い方が出来ます。問題なのは大卒ルーキーです。数千万円の大金を、自由に使ってしまいます。まずは外車の購入、寮の夕食を食べずに毎晩のごとく豪飲豪遊をして、3年位で使い切ってしまう人もあります。
入団1年目の年俸を上げてもらえる選手は20%位でしょうか?多くの選手は2軍のままで毎年年俸がダウンしてゆきます。能力の差だけでは無くて、故障が原因となっている事も多いのです。
やがて戦力外通告となってしまいます。「○○球団は来期は君とは契約をいたしません。合同トライアウトの日程はこの通りです。よろしければどうぞ...。」
座っている時間は2分半位だそうです。野球しか頑張ってこなかった人が、野球への途を閉ざされてしまう。この想いはどれほど辛いものでしょう...。

空いた席に今年も数人の新人が華々しく迎えられる。これが現実です。野球をしている年数は20年弱。野球を離れてからの人生が、60年程残っているのです。プロ野球選手の皆さんの申告書に税理士の添印をしながら、「もう一年死んだ気になって頑張れよ!」とキャンプ地に居る選手達に、毎年2月熱いエールを送っています。

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